Troublemakers a.k.a DJ OIL Exclusive Interview

Troublemakers DJ OIL Exclusive Interview
[interviewed & Text by jun ide]

ーーまずミュージックバックグラウンドについて、

僕のミュージックバックグラウンドは、ジャズ、ファンク、R&B、ソウル、 ヒップホップ、ハウス、テクノ、、、どんなスタイルの音楽も好きだよ。 でも、僕の一番ベースになっているのは、ジャズとファンク。

--"Troublemakers"結成のキッカケについて、

まず、フレッドとアーノルドとは、南仏マルセイユのワークショップ(音楽制作講議)で知合ったんだ。 フレッドは、”トラブルメーカー”のメンバーのひとりなんだけど、 彼とは、自然な流れで楽曲制作のコラボレ−ションをする事になった。そして 1年くらい一緒にやった後に、我々はそれまでに制作してきたトラックをアルバムとして まとめようと思い付いて、そのデモCDを世界中のレーベルに配ったんだ。 日本、アメリカ、フランスと、、その中のレーベルで2社が我々にコンタクトを取ってきて、 我々のプロジェクトに凄く興味を示してくれたんだ。そのレーベルとは、シカゴにあるガイダンスと、 ドイツにあるコンポーストだった。

--スタジオではどんな風にトラックメイキングしているのですか?

我々は、サンプルをあまり多用しないようにしている。 最初のアルバムでは予算もなかったので、サンプルをつかったけど、 今ではミュージシャンをスタジオに呼んで、我々のアイディアを 元に実際の楽器を使って演奏してもらってレコーディングするんだ。 メンバーの皆それぞれのパートで楽器を弾いたりするけど、自分は キーボードや、ベースをやったりもする。でも僕はあまり演奏は得意じゃないから、 デモ用にはやるけど、本番はミュージシャンにやってもらうんだ。 僕らはムードやアイディアを伝えると、彼らが少し考えて実際に演奏するんだ。 メンバーのひとりであるアーノルドは ピアニストなので、彼が、基本となるメロディーを作って、ミュージッシャンと 仕事をする。今作はすごく1作目のアルバムとは違ったアプローチで制作されている。 本当最近になって漸く自分達で全てコンポーズ出来る様になったんだ。 サンプルを利用するのもいいけど、やっぱり本物の演奏がいいよ。



--最近リリースされた話題作" Stereo Pictures Vol. 02 "
のコンセプトについて、


" Stereo Pictures Vol. 02 "コンピレ−ションのコンセプトは、すごくユニークなideeなんだ。 それは”アフロブラックミュージック"を基盤としたもので、これは我々の 空想の元に創ったブラックメンのリアリティ溢れるストーリー性のあるコンピレ−ション、 アンビエントサウンドや、実際にアメリカのゲト−に行ってストリートのブラックメン達から のボイスをレコードしたりして、素材を集めたんだ。 これに登場するブラックメンは人殺しをしてしまい、結末にはアメリカ政府に死刑にされてしまうという ものだけど、彼が死ぬまでの間、自身の人生を音楽を通して思い起こす。この男が今まで経験してきた 黒人に対する差別、規則や、色々な葛藤を思い起こすというものなんだ。ちょっと悲しいストーリーなんだけど、 でもこのコンピを通して実際の黒人達の差別に対する態度や、バイオレンスや何かをリアルに喚起する事が出来るんだ。 この仮想のフィルムサウンドトラックの中で、彼自身がアメリカのソサエティーに対しての真実の ウイットネス的役割を果たしていると思う。
そもそもこのプロジェクトをするにあたって、仮想のストーリ−を作って、それに 沿ってミュージックを収録して、実際の映画などからダイアログをサンプルしてきたり、 実際にアメリカのストリートで、黒人達とのインタビューをレコードしてきたりして 素材を集めた。その1ヶ月間に10くらいブッキングがあって、アメリカ中をツアー で回っていたよ、ロスアンジェルス、サンフランシスコ、 我々のイマジネーションでこのコンピレ−ション、いやこれはコンピレ−ションじゃなく、 すごくリアリティあるストーリ−がサウンドトラックのようなものだよ。 これには色々なスタイルの音楽が選曲されている、ヒップホップ、ジャズ、エレクトロニカ、 ハウス、ファンクなんかを一枚のCDにまとめたんだ。

--最近ブルーノートと長期契約を果たしましたが、その経緯をお聞かせください。

最近、我々は、アメリカのブルーノートと2012年までの期間、 4枚のアルバムを制作するという契約をしたんだ。これは我々にとって すごく良い契約だと思うよ。このプロジェクトでは、サウスアフリカからの ボーカリストを起用する予定。あともしかしたら、Gil Scott Heron とも1トラック出来たらと思っている。あと予定では、ストリングスの アレンジメントとか、、、 すごくプレッシャーがかかっているよ。だけどすごく楽しみだし、 エキサイティングなプロジェクトになると思う。

そもそもブルーノートの方から、我々に直々にアプローチしてきた。我々の アルバムを聞いて興味を持ったらしい。それとフランス、イギリス、アメリカ のディレクターや、アーティスト達が我々の第1作目のアルバムを聞いて 凄く興味を持っていたらしい。すぐにブルーノートの人と会って 契約が決ったんだ。

--アンディ・ベイともやるんでしょうか?

それは夢の様な事だけど、もしかしたら、実現すれば すごく面白いプロジェクトになると思うよ。すごく 高予算なプロジェクトになってしまいそうだけど。。

-- 自身が関わって来たトラックで一番の傑作は?

そうだね、トニ−アレンのミックス作品が気に入っているよ。 allen Cookというプロジェクトの一番最初に収録されているトラックをやったんだ。 もともとトニ−のドラムしか録音されていないものに 、自分達がホーンや、ベース、ストリングスなんかを被せて楽曲をリミックスした すごく面白いプロジェクトだったよ。

--いままで、一番影響を受けたアーティストについて

マ−ヴィン・ゲイだと思うよ。我々が共通して好きなアーティストのひとりなんだ。 彼のボイス、コンポジション、全て好き。曲で言えば、'What's going on','Trouble men', そうそう、我々の名前の所以は彼の曲から来ている。 一番最初は、Troublemakers,じゃなくて、 Trouble men だったんだけど、既にフレンチアーティストの中で、 同じ名前が実在したから、、Troublemakersに変えたんだ。 本当、マ−ヴィン・ゲイは一番好きなアーティストだよ。

 

--How does music make U feel?

音楽は自分にとって”オキシジェン”(酸素)のようなものだよ。
自分は音楽が無かったら、呼吸が出来ないし、とにかく音楽無しでは 生活が出来ないくらいさ、音楽は自分にとって”オキシジェン”だと 思うよ。

--日本のリスナーに何かメッセージをどうぞ

音楽に対して、自分自身から好奇心を持って接して欲しい、 商業的なテレビ、ラジオ、ネット、雑誌の情報だけでなく、とにかく 重要な事は自分なりの視点で好奇心を持って音楽に接して欲しいと思う。 レコードショップに 出かけて、色々なレコードを聞いて、自分なりの 感覚でレコードを選んで欲しいな。

[Suported by La Fabrique 4/18/2003 Interview & Text by Jun Ide
 

 

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