Jazzanova interview
Rosalia De Souza exclusive interview ロザリア・デ・ソ−ザ 特別独占インタビュー

Rosalia De Souza exclusive interview
[Interview & Text by jun ide
Supported by Yamakawa@Columbia Records, 取材協力:コットンクラブ

●もともとは、リオ・デ・ジャネイロ出身ですが、少女時代にどのような音楽的影響を受けて育ったんでしょうか?

私にとって一番影響の強い音楽と言えば、サンバだと思うわ。 それに私の家族からも音楽的な影響も受けている。私が少女時代に母親は 家でよくバート・バカラックやイタリアンミュージックを聴いていたこともあって、 私は特定のスタイルのみならず、色々なタイプの音楽から影響を受けていると思う。
ブラジル人の血統は色々な人種の混合で、 色々な文化の影響下にあったので、様々なタイプの音楽が混合したものに対して、すごく心地よく受け入れている。

●小学生の時に、何がキッカケで歌い始める様に
なっていったんですか?

私が子供の時、一番最初に歌いはじめるようになったキッカケは、シンガーが歌うのをモノマネした事からかな?英語で歌っているものを聴き覚えたりしながら、少しずつ 音楽に理解を深めて行った。 その後に、私が尊敬するシンガーに出逢って以来、私自身の心の内に 「それは自分で叶える事ができる事なのよ。」と語りかけていた。そしてシンガーになる事を決心した。

●ティーンネージャーの頃には、どんな音楽をよく聴いていたんですか?
誰か特別なシンガーはいらっしゃいましたか?


私が少女時代によく聴いていたのは、バート・バカラックだと思うわ。 それから後に、エリス・レジーナとかも好んで良く聴いた。 なぜなら彼女はブラジリアンであったし、彼女の歌声を通して、 私自身が音楽に対して、心を開くキッカケともなったの。 残念ながら、彼女は亡くなってしまったけれども、 彼女が亡くなる3日前に、彼女のライブを見る事が出来た。 私にとって彼女はベストシンガーだと思う。 彼女の作品すごく沢山好きな曲があったわ。たぶん私が覚えているなかで、 特別な曲が1曲あって、ちょっと曲名が思い出せないけれど、 多分イヴァン・リンスの曲だったと思う。すごく美しい曲で、 彼女の歌声がすごく重要な役割を果たしていたと思う。 彼女の歌声はなんだか楽器のような音色で、 チェロのような響きをもっていた。私はチェロの音色も大好きだし、 彼女の歌声は奥深く、感情的で、本当に素晴らしいものだった。


 
 
 
Rosalia de Souza - Brasil Precisa Balan溝r


Early stage development
●1989年にブラジルから、イタリアへ移住して、SCUOLA POPOLARE DI TESTACCIOへ留学されましたが、何を学ぶためだったのですか?



私が一番最初にイタリアの音楽学校へ留学した時は、シンガーとしてではなく、 サクソフォンを学ぶ生徒として、主に音楽理論を勉強するためだった。 そしてその後に、ある事がキッカケとなって進路を変えて、シンガーになる事を決意した。

●そして、あなたにとって一番はじめてのコラボレーションだったのは、
イタリアンギターリストである、"ALVAROS DOS SANTOS"でしたが、
活動を通して、どんな経験をしましたか?


"ALVAROS DOS SANTOS"は、ブラジル出身のギターリストで、 私にとって、彼は一番最初にイタリアでのコラボレーションだった。 彼はローマに住んでいて、彼を通して色々な事を学ぶことが出来た。 彼が一番最初に私の才能を信じてくれ、私の能力、 歌声に可能性を見い出してくれた。そして"GIOVANNI GUACCERO"に出逢い、ローマにあるジャズクラブでパフォーマンスが出来た事は、私にとってすごく素晴らしい経験だったと思うわ。彼はクラシカルなブラジリアンソングを好んで弾く、とても素晴らしいピアニストだった。彼は特にショリーンが好きだった。 それはポルトガル風の音楽だったから、私たちはこの音楽はオーディエンスにとってはすごく難解な音楽だと思ったんだけど、 私たちがその場の雰囲気を上手につくり出し、分かりやすいようにパフォーマンスする事が出来て、すごく面白い経験をしたわ。これは、当時アマチュアだった私にとって、次ぎのステップへ行くための 出来事だったのかもしれない。

●いつ頃からあなたにとって、音楽に自分の人生を
捧げて行こうと決心したのでしょう?


プロとして活動する事に関しては、特に私自身が決心した事ではなく、ごく自然の流れで、プロとして活動して行くようになっていったの。私は音楽と共に、 そして沢山のミュージシャン達と共に歌い続けて行くうちに、自然な流れでこの道をみつけ、シンガーとしてやっていける確信を持て、 すごく素晴らしいと思った。これはきっと運命だったと思う。


Mid stage development
●あなたの音楽キャリアのなかで、何が一番の
ターニングポイントだったのでしょう?


私にとって94年にニコラ・コンテと出逢った事は、
すごく重要なタイミングだったと思う。

彼は私が "QUINTETTO X "で歌えばパーフェクトだと言って誘ってくれた。 今現在は "QUINTETTO X "としては活動していないけど、 QUINTETTO Xは、南イタリアで一番のブラジリアン・バンドで、 本当に素晴らしいバンドだった。 ニコラを介して、私がそのバンドと一緒に活動するようになってから、 彼らと一緒に作ったアルバムの中に”センサパウーラ”という 曲があって、すごくイタリアの中で人気があって、私がイタリア各地で ライブをやる時にも、いまだに観客からのリクエストで、”センサパウーラ” を歌って欲しいって言われるくらいなの。この曲がイタリアの人々の心の中に、 ずっと残り続けている事は本当に素晴らしい事だと思うわ。私にとっても この頃はアーティストとして活動してゆく上で、すごく重要な時でもあった。


●その後、ニコラ・コンテ、Intensive Jazz Sextestと共に、
モントルージャズフェスティバルに出演しましたが、あなたにとって
どんな経験だったんですか?


私にとって,Montoru Jazz Festivalに出演できた事は、すごく素晴らしい経験だった。 生まれて初めて大きな会場で沢山の聴衆の前でパフォーマンスだった。 そこではニコラ・コンテと共に4〜5曲ほど、ポルトガル語の歌を披露して、オーディエンスからすごくいい反応があった。

 
 
 


●2003年には、あなたの一番最初のソロアルバム"GAROTA MODERNA"(SCHEMA) がリリースされましたが、あなたにとってどんな思いがありますか?

"FORMA 2000"を通じて、私の人生でプロシンガーとして、 ドアが開けたような感じがした。私の中では特に意識せずに、 バンドのメンバーと一緒にいい音楽を作れたと思う。 私は 音楽を作ってゆくうえで、すごく頑固で自分の表現したい 音楽に妥協したくないから、沢山議論もした。 "GAROTA MODERNA"は、私にとってすごく重要な作品で、 この作品をキッカケに、世界へのドアが開けたと思うわ。 これをリリースさせてくれたことに、すごく感謝している。

 
 
 
Rosalia de Souza - Brasil Precisa Balan溝r

RECENT WORKS
●去年12月にリリースされた"Brazil Precisa Balancar"(ブラジル・プレシーザ・バランサール) ですが、どんな経緯で創作したのですか?

そもそもブラジル・プレシーザ・バランサールを作るキッカケとなったアイディアは、私自身のルーツであるブラジルに戻って、レコーディングをしたいと思ったから。 ヨーロッパではエレクトロニックミュージックが、すごく盛んで、 去年、私は世界中色々な所でライブ活動を行って来たけれども、 私にとって、自分のルーツを振り返る事は、すごく重要な事だと思ったから、私は伝統的な手法で私のブラジリアンミュージックを強く創作したいと思った。 そして、私のレーベルとも相談したら、彼らは私のやりたい事を信じてくれて この作品をレコーディングする事が決ったの。

●ブラジル・プレシーザ・バランサールには、どんな意味が込められているのでしょう?

ブラジルには、"ム−ヴメント"が必要という意味を込めて、 <ブラジル・プレシーザ・バランサール>というタイトルに託したの。 作品の中には、本当に沢山の演出が含まれていて、”Come on Brazilian people”って言う、 私からの問いかけの中に、ブラジルの音楽、ブラジルの女性がすごく重要だっていう事を 表現したかった。 最近のニュージェネレーション達は、ヒップホップやポップなどに傾倒して、我々の持つ伝統的なボサノバとか演奏しなくなってきている。 我々の伝統音楽であるボサノバはすごく重要な音楽だと思うし、 どんどんと世界へ拡がっていって欲しいと思っている。 だから、このアルバムを通して、ブラジル人達にもう一度本当に良い 音楽に気がついて欲しいから、私自身が原点に戻って表現したかった。 そしてブラジルの皆に良い音楽に目覚めて欲しいって気持ちなの。

●ロベルト・メネスカルをプロデューサーに迎え、Marcos ValleやTocoたちが参加して、 今作を創作しましたが、レコーディングセッションはどんな感じだったんですか?

この作品では、Robert Menescalがプロデューサーとして、ブラジルで 一番才能のあるミュージシャンを選んでくれた。 この作品には、3人の才能あるミュージシャンが参加してくれた。 そして参加アーティストのひとりであるMarcos Valleともコラボレーションする事が出来た。Marcos Valleも、このアルバムに 参加出来てすごくハッピーだったよう。私は彼と2曲程一緒に歌う事ができた。そしてもう1人の参加アーティストのTocoは、私にとって、サンパウロの天使のような存在なの。 なぜなら彼はとても新鮮な才能を持っていて、作曲家としてとても新鮮な音楽を創り出す。彼はとても若いのにもかかわらず、私と同じように往年のブラジリアン コンポーザー達に対して敬意を示す。我々はお互いに共鳴する事ができて、とても感傷的になった。 スケーマ・レコーズがこの作品に対して理解があったから、 すごく感謝している。私自身の心をすごく感情を移入出来た 作品だと思うわ。

 
 
 
Rosalia de Souza - Brasil Precisa Balan溝r



●あなたの創る音楽にはいつも、どんなメッセージをこめられてるのでしょう?

愛のメッセージを歌に乗せて表現するのが一番最適な方法だと思う。 もし私が愛について歌うなら、その分強い愛が私に帰って来るから。 私の音楽、歌声は、いつも愛を感じる事ができるようなロマンティックで、 そして静寂なものであって欲しい。世界中の人々にとって、良い音楽を聴くことは良いこと だと思う。


●How does music make U feel?

私にとって音楽は、色々な感情にしてくれるもの。 私は家で伝統的なブラジリアンミュージックに ついて色々と学んだりしながら過ごす。 私の夫や幼い子供もすごく音楽が大好き。 私は朝目が覚めると、ブラームスやモーツアルトなどの クラッシック音楽をかけて、気持ち良いスタートをする。 そして昼間お友達と出かける時には、ポップや ハウスミュージックを聴いたりする。いつも 本当に違うタイプの音楽を聴いている。 朝めざめた時の気分にもよるわ。

●最後に日本のファンのみんなに何かひとこと

私は日本に滞在する事が出来てすごくハッピーな気持ち。 それに私の音楽を聴いてくれる人がいて嬉しいわ。 そして音楽を通して、世界中の皆と平和を願いたいわ。 いつでもどこでも、 ありがとう!


[Interview & Text by jun ide
Supported by Yamakawa@Columbia Records, 取材協力:コットンクラブ

Rosalia de Souza - Brasil Precisa Balan溝r
Rosalia de Souza - Brasil Precisa Balan溝r
Rosalia de Souza - Brasil Precisa Balan溝r

●Rosalia De Souza(ロザリア・デ・ソ−ザ)

1989年、イタリアに渡りローマのSCUOLA POPOLARE DI TESTACCIOで音楽理論、ジャズ及びジャズ史を学ぶ。その間イタリア在住のブラジリアン・ギタリスト、ALVAROS DOS SANTOSらと音楽活動を始め、イタリアで著名なピアニスト、GIOVANNI GUACCEROに認められ、ローマで最も老舗のジャズ・クラブで歌う機会を与えられる。そこでジョアン・ジルベルト、トム・ジョビン、セルジオ・メンデス、ジルベルト・ジル、バーデン・パウエル、カエターノ・ヴェローソいった著名なブラジリアン・アーティスト達のボサノヴァ楽曲を歌い評判となる。
1994年、SCHEMAのDJ/プロデューサー、NICOLA CONTEと運命的な出会いから1995年、NICOLA CONTEプロデュースによるプロジェクト、QUINTETTO Xの"NOVO ESQUEMA DA BOSSA"(SCHEMA)のリード・ヴォーカリストに抜擢され、イタリア及びヨーロッパ、クラブシーンで大ヒット(日本では最近輸入盤が入り大きな話題となる)。 1997年、INTENSIVE JAZZ SEXTET(SCHEMA)とコラボレイト、そして2000年にはロンドンで開かれた国際ブラジル音楽祭に参加、その際LES HOMMESと親交を深め、その後彼らと共に2001年イタリアでの大きな国際ラウンジ・フェスティバルとロンドンで人気のジャズ・カフェで行われたサマー・ラウンジ・フェスに参加、大評判となる。 さらに同年、NICOLA CONTEとINTENSIVE JAZZ SEXTETと共にモントルー・ジャズ・フェスティバルに参加、ヨーロッパ中の多くの観衆を魅了し、一躍、ヴォーカリスト、ロザリアが大きな脚光を浴びることになる。 その後もNICOLA CONTEと共に"FORMA 2000"、"A TUNE FOR TRACK"、LES HOMMESと"POSADA DO AMOR"(SCHEMA)をレコーディング、そのすべてが21世紀の新たなヨーロピアン・ニュー・ジャズ・シーンをリードする重要作、ヒット作となる。 そして2003年初のソロ・アルバムとなる"GAROTA MODERNA"(SCHEMA)を発表、自身によるオリジナル曲と、ボサノヴァに大きくインスパイアされたNICOLA CONTEのサウンドでヨーロッパ中で大ヒット(国内でも輸入盤大ヒット)、ヨーロピアン・ニュー・ジャズの名盤として好評を得ている。
※コロンビアレコードHPより抜粋



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