Stockholm cyclo exclusive interview 特別独占インタビュー


Stockholm cyclo Exclusive interview

Interview & Text by jun ide
取材協力:Sakano@IRMA Records, ultra-vybe

●Stockholm cycloの活動の経緯について

僕が音楽活動を始めた約10年くらい前の
80年代後半〜90初頭頃、だんだんとテクノが戻って来た感じがしていた。 カール・クレッグを中心としたハウスとテクノの系のアーティストが好きだった。 それから暫くして、ニュー・ジャズムーブメントが起り、エレクトロニックスタイルと、ジャズの 持つアティチュードというものを 混ぜ合わせて、自分でなにか面白い事が出来ると思った。自分の友達には 多くのジャズミュージシャンがいるし、彼らとも実験的な事をしてみたかった。彼らとは、普段から いっしょに時間を共有して、色々な音楽を聴いたり、ジャズコンサートに行ったり、クラブにいったりしているうちに、ジャムるようになっていった。実際、僕は10年程前に、ジャズバンドの中で、ドラムを 叩いてたんだ。それと平行して、シンセサイザーを使って、プログラミングとかもやってた。 今では、本当に沢山のアーティスト達ともコラボレーションをするようになって創作活動に拡がりが出来たと思う。 ソウルクオリティークアルテッド、ジャザノバ達とも、何度かいっしょにプレイした事もある。 それとウエスト・ロンドン系のアーティスト達が、シーンを盛り上げていると思う。

●シンセ音源について

楽曲制作を始めた頃は、Macを使っていたんだけど、途中でPCに 切り替えたんだ。キーボードは、ローランドの古い型のものとか、 ム−グのシンセが好きだね。80年代の奴が気に入っている。 時々、ローランドの808とか、606とかで遊んだりしている。 本当に沢山のギアがミックスアップしちゃってて、どれが一番のお気に入り かを言うのは難しいよ。でも、オールドシンセと、スエーデン製のノードリードとか の最新型シンセを組み合わせたりするのも、なかなか気に入っている。 これをオールドドラムサンプルとミックスしてゆくと、スケープのように立体感が 出来て、なかなか面白い音になるんだよ。

●Stockholm Cycloのコンセプトについて

基本的なコンセプト、Cycloというのは、実はベトナム語で、 自転車キャブの事。それをStockholmと掛け合わせたもの なんだ。この意味は音楽が、Cyclo(自転車キャブ)に乗って、ストックホルムを 徘徊するようなイメージなんだ。自分自身ストックホルムの街に住んで大分長く、毎日自転車に乗って色んな所へと動きまわっていて、街の中から色々なインスピレーションを受けるんだ。音楽活動以外、実は 昼間の仕事は、ストックホルムの都市環境建築家をしているんだ。

●普段は建築家として活躍してますが、
楽曲をつくる上で何かインスピレーションを受けますか?


音楽を創る事と、街を創る事は、サブコンシャスレベルで、繋がり があると思う。それぞれの活動をする事によって、色々とインスパイア し合う事もある。音楽が建築設計する際に刺激を与えて、広がりをみせる。 ストックホルムの街には、様々な人々が住み、建物があり、日常のシーンがある。 そういう普段の何気ない街の風景なんかが、トラックを創る上でインスピレーション を受けるんだ。

●Raw FusionのMad Matsとの出会い

もともと、Raw Fusionのマッツとは、ストックホルムのある レコードショップのオーナーに、自分が創ったトラックの デモCDを聞いてもらったら、気に入って貰えて、マッツに聞かせた 方が良いといって、彼にデモCDを渡してくれたんだ。後に彼とコンタクトを とって、その時のデモがRaw Fusionから、12インチとして、リリースされる 事に繋がったんだ。それはレーベル初期のプロジェクトとして、始まった。

●RECENT WORKS
Stockholm Cycloのデビューアルバムとなった、
"Begining People" (CUADRA /IRMA)をリリースした経緯について


イルマから出すキッカケになったのは、Raw Fusionのマッツが 僕のデモ作品を送ったからなんだ。イルマのNY支社のファブリシオがとても気に入ってくれたようで、すごくスピーディに話が 進んだ。イルマ以外にも、ユビキティ、ソナー、その他とも ディスカッションしたけど、イルマが一番進行が早かったから、 契約を決めたんだ。 "Music all this"は、自分のオリジナル作品でデトロイト系のテッキーな感じの仕上がりだと 思う。インストバージョンに、marinoというバックボーカリストを乗せたら,とても良い雰囲気 になって、色々とミックスしたんだ。日本のフラワーレコーズのHouse thingsとかにも、収録されている。

コンセプトについて

そもそも"Begining People"というタイトルの由来は、自分の友人やバンド仲間達と ディスカッションをしながら、一緒に自分が創ったビートの上に、色々なサウンドを重ねて実験的な事をしてたんだ。 アルバムにも参加している、仲間の男性ボーカリストのひとりが、"Zen buddism"の本を読んでいて、 その本のタイトルが、"Begininers mind"というものだった。仏教の考え方のひとつで、 State of mindと同じような意味で、自分を取り囲む物事に対して、心を開いて接する事が大事と説くものだった。自分は仏教徒ではないんだけれども、すごく惹かれるものがあった。 "Begining People" 、沢山の人々の中には、常に初心を持っているかもしれない。 例えば、クラブや、どんな場所でも、人々は"Begininers mind"で、"Begining People"であって欲しい。(笑)

●スカンジナビアでも実力派ジャズミュージシャン達とコラボレーションしてますが、
どのように楽曲へ落としこんで行くのでしょうか?


彼らとコラボレーションした時には、僕のアイディアのモチーフを 土台にして、色々とやってみるんだ。彼らはスエーデンの中でも、特に才能があるジャズ ミュージシャンだから、とても刺激的だよ。どんどんと新しいディメンションをトラックに重ねてゆくから 面白い。それから、彼らと一緒にストックホルムで、ライブギグをやったんだ。 僕を含めて4人のセッションだった。 M.Elinoが歌を歌って、Nils Bergがサックス、 Gustaf Karlofが、ボーカル兼キーボードをやって、エレクトロニックミュージックと、 ジャズがミックスしたような演奏をやったんだ。ドラムをシーケンサ−で走らせて おいて、あとは全部ライブでやった。彼らはすごく才能あるミュージシャンだから、 たとえチューニングが多少狂っていても、それを活かして、新しい展開を見せてくれたりする。 ライブでは、予想のつかない事が沢山あるから、本当に楽しく、良い経験をしたと思う。

●スウエーデンのミュージックシーンについて

ここ最近のスウエーデンでは、エレクトロニカ系の音楽が人気出て来ていると思う。 80sのエレクトロや、ディスコ、ブギー、それとあとはトランスが人気があると思う。 エレクトロニカ系に関しては、ライブギグのフェスティバルがすごく盛んだと思う。 自分の感覚では、ドイツのベルリンとかと同じような動きがあると思う。

Supported :Sakano@IRMA Japan、 ultra-vybe ]
[interview & Text by jun ide]



STOCKHOLM CYCLO a.k.a. ALEXANDER STAHLE
 >>HP

全ての始まりは90年代初期のテクノプロダクション、シンセサイザーそしてドラムマシーン。そして同時にジャズドラマーとしての才能の開花が2002年にStockholm Cycloプロジェクトが始まる核となる。
Stockholm Cyclo こと ALEXANDER STAHLEは、人間と空間の関係を研究する研究員としてスウェーデン・ストックホルムにある建築学校で勤務し、ストックホルム中心地にオープンスペースを提案し、公園の設計、アレンジをこなしている。そして空間と建築工学を通し、その延長線上で新たな建築美として出会ったのがフューチャリスティックなジャズの旋律とダークなエレクトロニックビーツだった。そして2002年にスウェーデンのアンダーグラウンドシーンの今を伝えるMad Matsが主催するRaw Fusionからのデビューシングル"Electronic Ghetto Twist/Treeshaker"をリリースし、Micheal Rainboth(compost),Les Gammas等のプレイリストに挙がり、スウェーデンの新鋭として一気にその名前を広めることになる。そしてHead2Toeからのセカンドシングル"Music is all this"は自身によるリミックス"Electronic Boggie mix"そしてKabuki(Spectrum Works)によるリミックスを収録しプロモ段階でGiles, Patric Forge, Eddy&Dus等といったチャート・プレイリストに挙がり、またIRMA on Canvasからのサードシングル"Face / Moving your mind"はTrack Mode,Freerange等から鮮烈なリリースを繰り返すHannaと、セカンドアルバムGrottのリリース、Larry Heard, Jaymz Nylon等へのリミックスをこなすDub Archanoid Trimのリミックスを収録し、更にデトロイト、エレクトロニックダブサウンドへとクロス。

そして2003年秋に待望のファーストアルバム"Beginning People"をP-Vine/CUADRA/IRMAから日本国内にて、そして2004年2月にはワールドワイドでCUADRA/IRMAよりリリース。Alexander St敬le はこのアルバムでGustaf Karl喃, Nils Berg そしてM. Elinoといったスカンジナビアジャズミュージシャン達とセッションを繰り返し、スカンジナビアのジャズセオリーと、デトロイトの旋律、そして彼のアーキテクトとしての空間感覚から紡ぎ出されるエレクトロニックビーツが相打ち、一つのスウェーデン・ストックホルムからの荘厳美を作り上げる。ここで聞かれるのはStockholm Cycloというアーティストが作り上げた完全なまでにソフィスティケートされた都市へのサウンドトラック。


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