ブレスマ−ク「太陽の人」

　96年、リトル・クリ−チャ−ズ監修によるオムニバスに参加／デビュ−以 降、様々なア−ティストにフィ−チャ−されたり、自らもインディ時代に2 枚のアルバムと2枚のマキシ・シングルを発表してきているブレスマ−ク は、シンガ−・ソングライタ−、二羽高次によるワンマン・ユニット。移籍 第一弾となる本作は、それまでのデイタイム・ジョブ（美術評論誌の発表） を実家に任せる形で、フルタイム・ミュ−ジシャンとして活動することと なった意味でもファ−ストといえる。 　
　そうした中、二羽がまず手をつけたのがバンドの編成。サイレント・ポエ ツ時代にはフィ−チャリング・ヴォ−カリストとして参加したり、99年のミ ニ・アルバムを共同プロデュ−スしてもらったり、更にさかのぼって、お互 いが美術大学生時代にはバンド仲間でもあった春野高広、そして同じく旧知 の仲である佐々木育真、田鹿健太の3人をブレインに迎え、ドラムスにはMr. FUNKY DRUMMER、元ヴィブラスト−ンの横銭ユ−ジのステディなノリを 配し、ベ−シストは曲順によって3人のスタイリストを起用。更にコンボ・ピ アノの渡邊琢磨、リトル・テンポのフロントマン、TICOのスティ−ル・パン 等を以外な華として配している。 　
　そしてお聴き頂きたいのが、久々の日本語詞となる「太陽の人」。タイト ルの中間小説のようなレトロなム−ドを聴いてほしい、と当人は思っている ようだが、二羽のリリックは英語詞においてもパズルのピ−スを揃えていく ような快感があるのだが、メジャ−第一弾となる日本語詞の押し曲において もそのスリルが損なわれていない辺りを、是非楽しんでほしい。彼が歌うの は“太陽”？“人”？あるいは“耳鳴り”？

BREATH MARK

作詞、作曲、ヴォ−カル、ギタ−、プログラミング、サンプリング、プロデュ−スを 手がける二羽高次のソロユニット。'95年より活動開始。全国クラブ、ライブスポッ トを中心にLiveを展開。これまでの共演ア−ティストはCHARI CHARI、LITTLE TEMPO、PORT OF NOTES、MUSEUM OF PLATE、UP BUSTLE&OUT、DJ CAM、サヨコなど。
'96、'97年にはSILENT POETSのアルバム「FIRM ROOTS」、「FOR NOTHING」にも参 加、その独特な歌声が話題に。'99年5月SILENT POETSの春野高広との共同プロデュ− スによるデビュ−・ミニアルバム「DYNAMO」を発表。アルバムにはLITTLE CREATURESの鈴木正人らも参加。そして'00年9月、2ndアルバム「SOMA」を発表。ゲス トには春野高広（ex.SILENT POETS）をはじめLITTLE TEMPOの土生"TICO"剛、 DRY&HEAVYの外池ミツヒロ、LITTLE CREATURESの栗原務、UA、LITTLE TEMPO、 DRY&HEAVYへの参加で有名な内田直之がエンジニアをつとめた。'01年3月SILENT POETS、CHARI CHARI、COMBO PIANO、DJ ALEX参加のMaxiを、'01年9月には美輪明宏の cover楽曲「ヨイトマケの唄」を含むMaxiを発表。そのユニ−クかつストロングなヴ ォイス・パフォ−マンスで耳の早いファンの間で話題沸騰のBREATH MARKがカッティ ングエッジ移籍。ついに正式稼動！'02年10月に、ミニアルバム「太陽の人」をリリ −ス。

［情報提供：協力：Avex inc : H.Sakumoto］