David Morales exclusive interview / デヴィッド・モラレス 特別独占インタビュー

David Morales exclusive interview
デヴィッド・モラレス
特別独占インタビュー
[Supported by Kingstreet Sounds/
Interview & Text by jun ide

●最近のリリース:"mix the vibe past-present-future(KingSt10y)"
沢山のクラッシックから、それぞれのトラックを選んだ経緯〜

今回の10周年記念リミックスで、自分がキングストリートとの間で了承した上で、 本当に沢山のレコードから選曲しなければいけなかった。10年分のカタログには、 自分も馴染みのあるキングストリートのトラックが沢山あったから、多少は やりやすく出来る事もあった。ただ各レコードを選曲した理由については、 個人的にも良くプレイしている好きなものが中心だった。 今作を<past-present-future>といった理由は、各時代の最高のトラックから それぞれ良いものをつなぎ合わせていった。キングストリートにとっても 10年分のベストリミックス集だと思うし、自分にとっても最高のトラックを 選曲したと思う。もちろんキングストリートを昔からサポートしてきたファンの人々に とってもね。沢山のDJ達がキングストリートのミックスCDをリリースしてきたけど、 その中でも選曲する時に自分が心から感じる事が出来たトラックしか含んでいない。 ベスト・オヴ・ベストな選曲の上に更に将来性のあるトラックも含んだし、 今回はクラッシック以外にも、沢山の新譜からも選べた。 だけど74分のCD2枚に収録するには限界があるし・・ あと確かな選曲をしているという理由で、全体に音楽がフロウしていて、ストーリーを語る事も出来るような、最高の状態に なって味わえる。今回のプロジェクトは単に寄せ集めをいれたようなものでは無いって事だ。


●past-present-futureでの一番のお気に入り

もし一番のお気に入りを言うとすれば、アーバンソウルの<ショウ・ミー> だと思う。一番最初にこの曲を聞いた時に途中のパートでオルガンのコードがカッコよく 決ってて、それを聞いて一発で好きになった。あの箇所がその曲の全てだったと思う。 それから自分が、新たにバックグラウンドのシンガーを入れたりして、彼らも 独自の要素を加えたりして、明白にあれは、自分がリ・プロダクションして 自分のテイストを加えて仕上げたものだった。この作品はリミックスする以前から ずっと知っていただけに、すごく思い入れがあった。

●about King street and Hisa

ヒサとはもうかれこれ10年以上の付き合いになる。
90年中半の約10年前に自分が日本で1枚目のアルバム<プログラム>の プロモーションをした時に色々と手伝ってくれた。 自分はヒサの人柄、行動力をすごく尊敬しているし、彼のレーベルもリスペクト している。なぜならヒサは、純粋に<音楽>を信じているし、これはハウスミュージック を超えた純粋な<音楽>の事だけど、、、ラジオとかメジャーレーベルとか 商業的な成功よりも、純粋に<音楽>の事を信じている。

デヴィッド・モラレス
●少年時代、DJに興味を持った経緯〜

俺が10代にDJを始めた頃, 実際は13才だったんだけど、 特に8才〜10才くらいの頃、すごくレコードが大好きだった。音楽を 聞くことにすごく興味があって、音楽自体にすごく感謝の気持ちがあった。 でも本当の所は、俺の母親がTVを独占していて、俺が見たいTVプログラムを 全然見せて貰えなかったんだ。(笑)そもそも自分にとって音楽はエスケープの 手段だった。そして13才の頃DJらしき事を始めて、ターンテーブルで遊び始めたけど、 単なる趣味に過ぎなかったし、自分にとってのヒーロー的DJもその頃存在しなかった。 とにかく現在とは全く異なった環境だった。 今のように沢山DJとか影響を受けれるようなDJも いなかったし、、DJカルチャーなんてもの無かったし・・・ ただ自分はちょっと変わったやり方でレコードをプレイし始めたのがキッカケだった。

●当時、印象に残っている曲〜

当時、影響を受けたようなDJはいなかったし、クラブに行くにはとても 若すぎた。その頃のクラブには今のようなDJ自体が存在しなかった。 自分が初めてみた<DJ>ってのは、高校生の時、プロムパーティで 12インチみて、ダブルエクスポージャーの<テンパーセント>, 確かサルソウルレコーズだった。その時のDJがあの曲を5回もプレイしたから すごくよく覚えている。(笑)
ただ、自分はDJの影響を受けて高校時代をおくっていなかった。 でも、自分が初めてクラブに遊びに行ったのは、15才の時だった。 <ライムライト>っていうクラブ。あともうひとつは<starship discovery one> とにかくDJブースの前に食い入るようにDJのやり方を観察してた。でも 自分にとってのヒーロー的DJは当時は居なかった。 それから後々に自分にとって音楽的、パーティー的にも、すごい影響 を与えてくれたのが、<Loft>を主宰していた、Dave mancusoだね。

●DJとして本格的に活動し始めた頃〜

俺がレッドゾーンで始めた1989頃、そのすぐ、前の年には、ワールドって所でやってて、そこで働いていた人たちがレッドゾーンへ移ってて、 その時誘われたんだ。その当時のNYCのクラブは、だんだんとクラビングのスタイルを 変化させ始めた時期だった。同時期には自分もスタジオに入って、色々とリミックスの 仕事を始めた頃だった。そして自分自身の<デイビット・モラレス>のサウンドは、アメリカンハウスとヨーロピアンハウスを融合させて、だんだんと認知されていったんだ。

●DEF MIXについて、設立の経緯〜

当初自分は、デフミックスを創設するにあたって、それほど大きな 意味というか、動機みたいなものは無かった。80年代の終わりにリミキサーとして、 自分にとってのヒーローだった<Shep Pettibone >master mix production. 彼のレコードをみるとわかるけど、(MIXED BY Shep Pettibone) FOR MASTER MIX PRODUCTIONって、書いてあるでしょ?だから自分も何か適当なプロダクション名を つけようと思い付いて、MIXED BY DAVID MORALES For DEF MIXって・・(笑) そんな感じでデフミックスが生まれたんだ。 プロダクションを作るにあたって、ビジネスプランとか、ミッションとか、どんな方向性で 運営するかとか、全くそういう堅苦しい事は無くスタートしたんだ。自分は その当時の感覚のまま、会社を運営して、今日までハッピーにこられたから良かったよ。(笑)

●DEF MIXでのベストワークについて、

デフミックスの中で、自分が個人的に気に入っているトラックはいくつか あるけど、その中でも特に好きなのが、マライヤ・キャリーの <Dream Lover>だと思う。なぜならあのプロジェクトは 自分にとっての初めての大きな仕事で、リミックスワーク というより、ボーカルトラックを加工したようなレコードだった。 あれがキッカケで凄い大きな成功を掴む事が出来た。 なぜならクラブシーンにいる人たちにマライヤを聞かせ、レコードを買わせる事が出来たし、 マライヤのファンは普段ポップス、ラジオでしか聞かない連中だったし・・ 殆どの人のリアクションが、あれがマライヤなの??って感じで、驚いていて、 今迄聞いた事無いって・・・  それともう一つ思い入れのあるプロジェクトが、ジャミロクワイの <スペース・カウボーイ>。自分に渡された時の<スペース・カウボーイ>の 素材はきちんとした歌になっていない状態だった。オリジナルは素晴らしい 音楽だと思う。いまだにあの曲は支持されているし、自分もアーティストの 楽曲を元に創造的でまったく新しい音楽へとリミックスさせる事はとてもエキサイトな 事だと思う。その2つが自分にとっての一番のリミックスワークだと思う。

●制約のあるビッグネームアーティスト達のオリジナルをリミックスをする時、
どのようにして、モラレスのヴァイブを吹き込むのでしょう?

基本的には、その曲によってだけど、その楽曲の良さを保ちつつ、 曲調のフィーリングを少し変化させて、コードチェンジしたり・・ でも時々制約があって、そういう事も出来ない事もある。 もしそれが出来ない時は難しいね。その制約の中にも、 コードチェンジをしていいというのがひとつだけど、 時々曲によっては、そのコードチェンジさえも、オリジナル曲の 雰囲気を変えてしまう恐れが有るので出来ない時もある。 それでも、ヴァイブを感じるようにしなければいけない。 一番面白みがあるプロジェクトは、その楽曲自体の構成を変え 全く違うディメンションへ持っていけた時だね。だから 自分のクライアントは仕事を持って来る訳だし、自分のミックスによって 楽曲を全く違う生命を与える事が出来るんだ。

●リミックスの制作プロセスについて

いつも新しいプロジェクトが入ってくると、まずはグルーヴから始める。 それでリズムが決って来て、時には、ベースラインが先に来たり、コード だったり、その時点で我々はそのファンデーションに フィーリングがあるものかどうかをチェックするんだ。 最重要課題は<リズム>、そしてその上にトラックを構築してゆくんだ。

●インスピレーション

まずプロジェクトが入って来た時点で、オリジナルをしっかりと聞いて、 その中でどの部分をキープ出来るかを考えるんだ。最近のクライアントの 殆どが、オリジナルトラックのどの部分もキープしないで、新しいものを 創って欲しいと言って来る。ひと昔前までは、何かしらをキープしてオリジナル 楽曲とのコネクションを失わないようにしていた、沢山のケースでは、 もしオリジナルからのを色々と使ってしまうと、オリジナルに縛られなければいけなくなる。

● 次のプロジェクト予定について

現在、新しいアルバムのプロジェクトを進行中で、 多分今年の秋頃にはリリース出来る予定だけど、 全体的にノリの良いダンスミュージック、ボーカル中心で、 2、3曲はインストルメンタル系の予定だから、 仕上がるのが楽しみだよ。

● How does music make U feel?

ミュージックは自分を最高の気分にさせてくれる。
リラックス出来るし、でも聞いている音楽にもよるけど、 俺の場合は、アグレッシブな気持ちになるし、張り切った気分にもなる。 そこに音楽がある限り、色々なフィーリングになるよ。本当に音楽にもよるけど。

●日本のファンへ何かメッセージを

ワン ラヴ!

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デヴィッド・モラレス

高度なDJスキルと伝説的ミックス・ワークで、世界のダンス・シーンからリスペクトを集めるデヴィッド・モラレス。その名声は、デフ・ミックス・プロダクションズのパートナーであるフランキー・ナックルズをはじめ、ジュニア・ヴァスケス、トッド・テリーら、ディスコからハウスへというダンス・ミュージックの変遷に立ち会った巨人たちと並び称される。  80年代初期に、KEN CARPENTERと組んで始めたBlooklynでのワンオフパーティーでDJとしてのデビューを果 たす。LARRY PATTERSON , TIMMY REGISFORD , NICK JONESと共にアンダーグラウンド・ダンスクラブ「Love Light」で活躍し、アッパーで切れの良いシャープなミックスとラテン特有グルーヴは、The World,Choice , Red Zone, Sound Factory Bar といったダンスクラブで人気を博す。1987年、C&C Music Factory のCole&Clivillsとのコラボレートユニット 2puertricans Black&Domenicanでプロデューサーとしてデビュー。Tonya Wynn 「Do it propaty」の大ヒットを放つ。 その後、Frankie Knuckles とのコラボレートでROBERT OWENS「TEARS」、WHITNEY HOUSTON 「LOVE WILL SAVE THE DAY 」の大ヒットを放ち、リミキサーとしてのステイタスを築く。現在世界でもっとも高額なギャラをとるリミキサーのひとりとして、マライア・キャリー、マドンナ、U2、ティナ・ターナー、ビョーク、マイケル・ジャクソン、ジャネット・ジャクソンらスーパースターの作品を手掛け、常にダンス・チャートのトップに君臨している。リミックス・ワークにはミッド・テンポのトラックが多いが、DJとしてのモラレスはよりタフなスタイルを見せてくれる。彼のアンセムは計算されつくし、ソウルフルな感性を備えた巧みなミックスで、フロアを忘我の境地にたたきこむ! "キング・オブ・リミキサー"という言葉に相応しい、今や人気、実力NO.1のサウンドクリエイターとなった。


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