Franck
Roger exclusive interview 特別独占インタビュー
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Franck Roger exclusive interview
Interview & Text by
jun ide
取材協力:Yoshi Horino(E3)
●まずは音楽バックグラウンドについてお聞かせください。
僕の少年時代までに遡って話すけど、両親が70年代のモータウン系の ブラックミュー ジックを家で良く聴いていて、僕も自然と親しんで育った。
スティービィーワンダー を中心にファンク、ソウル,フリージャズが 好きだった。自分は生まれながらに して、良い音楽に囲まれて育って来たんだ。
そしてティーンになり、本格的にDJに なる前は、自ら沢山の良い音楽を聴き始めて、 レコードを少しずつ買い集めてたん だけど、自分のターンテーブルは持っていなかったから、
その後、アルバイトをしてお金をためて、初めて自分のターンテーブルを2台購入したんだ。それから自 宅でレコードをつなぎ合わせて、ミックスを練習しはじめて、あれよという間にパリ
にあるクラブやパーティなんかでDJとしてプレイするようになって、いまでは世界中 でDJとして活動するようになっていった。
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●いちばん最初のギグについて
いちばん最初のギグは たしか94年頃だったかな!?パリにあるゲイがあつまるクラブでDJをする事だった。自分にとってすごく良い経験だったと思う。のちに、ゲイプライドでもDJをするキッカケにもなった。そしてクイーンというクラブでもスピンするようになったけれども、パリではあまり多くのDJにプレイする機会が比較的少ないかもしれない。
ある店ではCDとかそのままかけているところもあるくらいだしね。(笑) でも、パリでは、ハウスミュージックシーンも、当時(90年中盤)よりも、
だいぶディベロップし始めて来ていて、かなり面白くなってきていると思う。 ただ、他と同じような事をやっていても意味がないから、色々な音楽をプレイしているよ。シーン自体は特に大きなム−ヴメントは無く、フラットな状態であると思う。
我々は、クラブオーナー、プロモーター達と協力しあいながら、パリのシーンを盛り上げて行ったんだ。ハウスだけじゃなくて、色々な種類の音楽を幅広く選曲してフロアを沸せていったんだ。
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●本格的なDJ活動経緯
そもそもDJは、自分が楽しむためにやっているんだ。当時自分もハウスミュージックを聴き始めた頃で、 色々な事に興味があった。レコードとかも沢山買うようになってきて、自分自身のマインドのなかで、
DJをイメージしながら、自宅のターンテーブルとかで練習するようになったんだけど、自分自身としては、DJとしてやって行く事はあまり考えていなかった。 のちに僕の友達がDJになることを勧めたから、クラブとかでも沢山の人たちとコミュニケーションをとったりして、気がついたらそのままDJになっていった。
それから、5年間DJとして修行を積んだのち、DJとして単にスピンすることに飽きて来てしまった。 僕自身が音楽をクリエイトしたいという気持ちに駆り立てられたんだ。DJとしてターンテーブルを
まわしているときも、2つの違うものをミックスさせて、まったく新しいものを造り出して行く事は、 基本的には同じようなスタンスだと思う。当時、まずアカイのサンプラーを購入して、曲づくりを
スタートさせたんだ。すごく自分の情熱を傾ける事が出来た。
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●パリの名門レーベルStraght UP Labelから、初EPをリリースするキッカケ
について教えてください。
Straght UP Labelは、フランスにおけるディープハウスシーンの中心的な役割を 担ったレーベルのひとつでもあった。ネクスト・エビデンスとか、Playing
For the City, DJ DEEPとか、多くのアーティストの作品をリリースしたレーベルで、自分もデビュー前には 良くこのレーベルの作品を好きで買っていたんだ。
当時、ようやく自分の未完成のデモが出来はじめていて、自分の友人でもあり、父のような存在のStraght UP LabelオーナーであるBetinoに聴いてもらったんだ。
そしたらなかなか反応がよくって、彼にスタジオへ行こうと誘われ、きちんとクリアーな形で ミックスダウンを始めようと言ってくれたんだ。結果それが自分の一番最初のEPになり、
99年に"Tamashii"というタイトルでリリースしたんだ。
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●2004年にご自身のレーベル"REAL
TONE"をパリに設立しましたが、
その経緯について教えてください。
自分のレーベルを設立しようと思ったキッカケは、自分のトラックを世界中へ ライセンスしたりする業務を1ケ所でマネジメントしたかったからなんだ。
自分が作ったトラックが、どんな風につかわれているかとか、ライセンス先の レーベルの状況がよくつかめなかったからね。時折、自分のトラックが海外の
レーベルが作成したコンピレーションなんかに、勝手に収録されていたりして、 見つける度にいちいち注意するのも大変だったしね。そこに金銭的に大きな問題
が発生するわけではないけど、相手によっては、自分の創った作品に対して あまりリスペクトされていない気がして嫌だった。 そんな事を経て、自分で作った音楽は、自分のマネジメントの下にリリースして、
ライセンスをしていきたいと思った。いまでは、すごくハッピーに創作活動を続けられているし、 色々な海外のアーティスト達とも仕事を一緒にできるし、お互いにリスペクトしあい
ながら、仕事ができる事は最高だよ。今後も世界中に向けて、沢山の作品をリリース していきたいし、プロモーション活動も、リミックスも沢山やっていきたい。
そのなかでも、エクスクルーシブな作品は、自分のレーベルの誇りとして作っていきたいな。
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●プロダクションパートナーである、Lionel
Marcianoとは、
どんな 経緯で一緒にプロダクション活動をするようになっていったんでしょう?
Lionel Marcianoは、昔からの親友でもあり、僕のサポーターでもあるんだ。 パリの街でいっしょにパーティを企画したりして遊んでいた。
彼が、サウンドエンジニアリング・スクールを卒業したのち、少しずつ僕の作品の ミキシングを手伝いはじめてくれた。他のスタジオとかでも、安いペイメントで
1年近く働いていて、ある時僕が彼にいっしょにプロダクションをやらないか?って 誘ったんだ。why not? って思ってね、以来、彼が最高のパートナーとして、
サウンドミキシングから、プロモーションから、ライセンシング、ウエブサイト管理 から色々とやってくれ、僕はスタジオワークに徹する体制ができた。
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●2006年1月にリリース予定の"WALK
TO DANCE"
のコンセプトについて (Release in 2006/Jan from P-vine)
今回リリースした僕のファーストアルバム "WALK TO DANCE" は、今まで沢山の音楽から僕が受けて来た影響をすべて集約した形で表現したもの。そして前回STRAIGHT
UPからリリースした"IN MY MIND" は、今作とは少しテイストの違ったコンピレーション作品だと思う。
今作は、僕が気に入った特色ある様々なダンスミュージックを幅広く盛り込むことを試みた作品なんだ。最近の”ハウスミュージック”は、リッチですごく変化に富んでいるように思う。このアルバムのいくつかのトラックで、ミュージシャン仲間や親友のALIX
ALVAREZとかも参加して実験的でダヴィなトラックも収録されている。DJディープともダヴィなハウスを創ったし、あと僕が心をこめて創ったもののなかで、ブロークンでジャジーなトラックもある。
僕が昔影響を受けた音楽のなかで、"SAY U LOVE ME"、"INSIDE UR MIND",
"CAN U REALLY DO THIS" みたいなクラッシックハウスがすごく好きなんだ。当時のプロデューサ達の独特なやり方で編集していて、シカゴっぽい音が出ててすごくいいね。
僕が影響を受けたニュージャージー的なサウンドも、 "WE WALK TO DANCE"の中で表現している。 OLIVIER
M'SELLEM が、フェンダーローズのソロで参加してくれて、生音的なフィーリングも取り入れてみたり、CHRIS WONDERの"ME
MYSELF AND I"で参加している。もしあなたがハウスミュージックを大好きだったら、このミックスCDを聴いてきっと気に入ってくれると思う。僕が目指すハウスミュージックは、心情的な変化をディープでダークな音で表現したい。
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●ご自身の一番最初のコンピレーションである"IN
MY MIND"
のコンセプトについて
"IN
MY MIND"は、僕が気に入ったクールな曲を沢山選曲してひとつのコンピとして まとめたかったんだ。このCDは、普段12インチレコードを買わないような人を
対象にしているんだ。そのリスナー達がクラブへ行く前とかに車のなかで聴いたり、 家で友達といっしょに聴いたりするためのものなんだ。 この作品では、僕がスタジオワークとか、クラブでのプレイしているなかで、気に入った
ハーモニーの綺麗なミッドテンポなものから、だんだんとパンピング出来るような ハウスチューン、ブロークンビーツを中心に構成している。皆に僕のプロダクションワークの
集成を聞いてもらいたかったんだ。
●お気に入りのトラックについて
このコンピで一番気にいっているトラックは、"NO MORE BELIEVE feat Chris Wonder"の
作品だよ。ルイベガとケニ−ド−プのレーベルKENLOU RECORDINGSからの作品。 これはすごく成功した作品だと思うよ。あと、Reason
feat. Chris Wonderの作品も気にいっているよ。 誠意を持って話すと、すべてのトラックが好きだよ!僕の一番最初のリリースしたコンピレーションだから、すべてすごく気にいっているよ!
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●スタジオワークで使用している機材について
普段スタジオワークで使っているギアは、ロジックとかを中心にマッキントッシュベースで動かしている。あとラップトップ、ツアーとかにもっていけるやつを駆使してる。ローランドのキーボードとか、モチーフ6とか、プロツール、EMUのギアとかマッキーのミキサーとか、ジェネレックのスピーカーとかを使ってるよ。最近では、よりモダンなスタイルになってきていて、それらのギアを部屋の1室にセットしてホームスタジオが出来るから、本当に便利になってきたよ。より創造的になってくる。
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●How does music make U feel?
situation like playin at a club, creating at studio, even in daily life
scene.
音楽は僕の人生そのものだよ。自分の人生の中で一番音楽が重要だと思う。 もちろん自分のガールフレンドも重要だよ。なぜなら彼女は僕に色々な
インスピレーションを与えてくれるから。 僕自身、スタジオにこもって、色々な作品を創作しているのをすごくエンジョイしている。 それにDJとして、世界中にとびまわって、色々な人たちと出会って、すごく刺激的だよ。
だけど、時には、ひとり静かにスタジオにステイして、集中して作品を仕上げたいね。
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●日本のファンへメッセージをどうぞ
まずは、ファンのみんなにありがとうを言いたいです!これからも みんなのために良い音楽を創造しつづけていきたいし、東京にもまた ちかいうちに戻って来たいな。みなさん達には、リアルな世界にステイしていて
欲しいし、人々の間ではマインドゲームはせずに、自分を大切にして、 自分自身のままでいてほしい。自分のやっている事を信じてね。 サポートしてくれて、どうもありがとう!!!
[取材協力:Yoshi Horino(E3)]
[Interview & Text by
jun ide]
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●Franck Roger Biography
「自分のやりたい通りにやるために、自らを解放しよう…」 フランク・ロジャーは2004年当初からこの言葉の意味するところを完全に理解してきた。
実際、フランクは自らの作品をケニー・ドープ&"リトル"ルイ・ヴェガの[Kenlou]、フランスの[Versatile]、Dino
& Terryの[Crash]、日本の[Flower]、ドイツの[Needs]、UKの[BBE]、そして[Straight Up]や[BRS]といった複数の、インターナショナルな活動を展開する著名レーベルを通してリリースしてきた。彼が最も物事がわかり、見えていた有能なプロデューサーでありDJであるという事実は疑いようもない。スティーヴィー・ワンダーやヴィンス・モンタナ、モンゴ・サンタマリア、スピナやブレイズといったアーティストたちの影響を受けてきたというフランクは、類比無い高品質なソウルフル・ハウスをプロデュースし、ホームグラウンドである[Straight
Up]レーベルと共にパリの新世代ディープ・ハウス・シーンの先陣を切った。
以来彼はShades Of Soul、Sun Orchestra、Frank Beyongといったアーティストともコラボレーション経験をもつOlivier
Mユselemやマルチタレントなシンガーとして注目されるChris Wonderらと密接な関係を保ちながらその活動領域を拡大してきた。ルイ・ヴェガ、フランキー・フェリシアーノ、スピナ、ロン・トレント、オスンラデ、フランソワ・ケヴォーキアンといった海外の大御所たちからも極めて強力なサポートを受け、また、フランス国内でもDJディープやグレゴリー、Playinユ
4 The Cityなどが彼のことをフックアップ、若手ナンバーワンの新進クリエイターとして、今後も様々なレーベル、アーティストとのコラボレーションが予定されているフランク。ピヴン・イヴレット、ラウル・ミドン、レイディ・アルマなどとの仕事が控えている。
2004年9月、フランクはいよいよ自らのレーベル[Real Tone]を立ち上げ、ミックス・エンジニアであり最良のビジネス・パートナーでもあるLionel
Marcianoと共に新しい一歩を踏み出した。フランクの音楽をプロモートするための母体として、また、オスンラデやMarkus Enochson、Alix
Alvarezといったインターナショナルなアーティストたちの新たなる活動の場として… 上質のプロダクションをキープしながらアンダーグラウンドなダンス・ミュージック・シーンの活性化を図ることが期待されている。
http://www.realtonerecords.com/
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[取材協力:Yoshi
Horino(E3)/ Interviewed
& Text by Jun Ide]
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