ステファノ・ディ・バティスタ特別独占 インタビュー

Stefano Di Battista exclusive interview
[Interview & Text by jun ide
[取材協力:Iori Ono, Mio Arai@BlueNote Tokyo]

Early development
●少年時代どんなキッカケでジャズを始めたのでしょうか?

少年時代は、ローマ郊外にあるSette Camminiで家族と一緒に過ごした。 自分の家族からは、特に音楽的な影響は受けていないけど、自分が13才の頃、 地元でリーダー的に活躍していたブラスバンドを観て音楽に興味を覚え, サックスを始めるようになった。 そして16才の頃ジャズと出逢ったんだ。たまたま新聞紙に掲載されていた ジャズのアルトサクソフォニストを集めたコンピレーション紹介記事をみて興味をもって、ジャズを聴くようになった。個人的に大好きだったサックスプレイヤーは、イタリア出身の Massimo Ulbarniだね。もちろんチャーリー・パーカー、 キャノンボール・アダレイも大好きで良く聴いていた。

どちらかというと、50年代のジャズミュージシャンが好きだね。 なぜなら彼らは皆それぞれの個性を活かして、音楽という共通言語で 、それぞれが違ったアプローチをしていたからね。 現在のミュージシャンは、皆それぞれが同質的になっているように 思える。やっぱりチャーリ−・パ−カーやキャノン・ボールアダレイとかを はじめとするミュージシャンは、本当に素晴らしい個性を解き放っていたと思う。


TURNING POINT
●パリで活動する経緯

フランスでの経験は自分にとって、ヨーロッパの中で、自分自身を表現する上で、すごく大きな出来事だった。フランスはヨーロッパの中で、そして世界の中でも、ジャズをプレイする上で最高の国だと思う。 Calvi Jazz Festivalで出逢ったフランス人ミュージシャンの 'Jean Peierre Como'は、本当に素晴らしいミュージシャンで、単なる伝統的なジャズだけではなく、エレクトロニックを融合させたものや、本当に色々なスタイルのジャズを教えてくれた。彼との出逢いは、 自分にとって重要な経験だった。もともと自分はアコースティック系のジャズをやっていたけど、エレクトロニック系の要素をその中に取り 入れることによって、新しい発見をした。

●パリの名門ジャズクラブ”Sunset”での経験について

Rue des Lombardsにある有名なジャズクラブである"Sunset" では、すごく良い経験をしたと思う。当時クラブでのレギュラースケジュールは、1日に約4、5時間くらい、夜の10時頃から明け方4時まで ライブをプレイしていた。そこには、本当に沢山の若い人たちが自分達のジャズを聴きに来てくれていた。
ドラマーであるAldo Romanoは、自分がプロフェッショナルとしてやってゆく上で、 色々と指導してくれて、自分を助けてくれた。 一番最初のデビューアルバムでも Aldo Romanoが、サポートしてくれた。 彼とプレイするミディアムテンポのジャズが好きだった。
●97年、自身のクインテットを結成して、本格的にプロとして活動した経緯について

Flavio は、昔から付き合いがあって自分の兄弟のような親友で、 世界中のトランペッターの中でも、ベストプレイヤーだと思う。 97年に一緒にバンドをやるようになった。
そして後に、自分の初のソロアルバム'Volare'をリリースした。この作品はなんて言うか自分の一番最初に恋に落ちたガールフレンドようなものだよ。このバンドを通して、 色々な事を発見した。この作品を創るチャンスを与えて くれて感謝している。このアルバムは、自分自身が 自然体で表現できているから、すごく気に入っている。
●2001年に名門ブルーノートから巨匠エルビン・ジョーンズが参加した
「ステファノ・ディ・バティスタ」タイトルアルバムをリリースしましたが、
その経緯について教えてください。


Stefano:Elvin Jonesと一緒にプレイ出きるなんて思いもよらない事だった。 もし誰かがそんな事を僕に言っても、きっと信じないだろう。 だけど、それが自分のタイトルアルバムで実現してしまった。 本当に夢のような出来事だった。

Rosalio: 我々は長い間、自分達の夢が実現されるこの時を待ち望んでいた。 そしてElvin Jonesと一緒にレコーディングするという事を、 ステファノから聞かされた時には本当に冗談かと思ったくらいだった。 すべてのジャズミュージシャン、特にベースプレイヤーにとって、 Elvin Jonesとプレイするという事は、本当に夢のような話しなんだ。 彼と一緒にプレイする事が実現出来て、ステファノに感謝してるよ。
 
 
 
RECENT WORKS
●2004年にチャーリー・パーカーに敬意を表して、 "Parker's Mood"をリリースされましたが、コンセプトについて教えてください。

"パーカーズ・ムード"は、チャーリー・パーカーが昔プレイしていた 曲を楽しみながら、自分のスタイルに近い感じで表現している。 その中に音楽的にアドベンチャーも試みている。 たとえば、オリジナルのイントロのフレーズをプレイし、 そこから自分達のスタイルを取り入れて実験的な即興をプレイをするんだ。 オリジナルのスピリットは保ちつつ、あとは我々の即興演奏で、 どこか別の場所へと行ってしまうように自由になるんだ。

アルバムを創る上で、特に大きなチャレンジはなかったけど、我々はチャーリーの 曲を即興でプレイする事によって、スタジオでレコーディングを しながら、本当に素晴らしい時間を過ごす事ができたんだ。 チャーリー・パーカーが楽しんでいたようにね。 我々はジャズを通して、単に楽しい時間を過ごす事が出来れば最高 なんだ。
 
 
 

●How does music make U feel?

自分はライブが大好きで、 ハッピーな気持ちにしてくれるんだ。 ライブでは、観客とその瞬間を共有する事ができるから 最高の気分になる事ができる。


●日本のファンの方達にメッセージをどうぞ!

ただ、我々の音楽を楽しんでほしいから、ぜひ 我々の音楽を聴きに、ライブにも来て欲しい。 すごく良い経験になると思うよ。 また、近いうちに”ブルーノート東京”に戻って くるから、ぜひライブに聴きに来て欲しい。

[Interview & Text by jun ide
[取材協力:Iori Ono, Mio Arai@BlueNote Tokyo]


Stefano Di Battista

1969年2月14日生まれ イタリア出身 アルトサックスプレイヤー

13歳からサックスを始め、地元のブラス・バンドで演奏した。 16歳でアート・ペッパーやジュリアン・キャノンボール・アダレイを聴いてジャズに目覚める。
Calvi ジャズ・フェスで出会ったジャン・ピエール・コモの誘いでパリのジャズシーンで活動 開始する。アルド・ロマーノを師と仰ぎ、フランスを代表するビッグ・バンド“オルケストル・ ナシオナル・ドゥ・ジャズ”に参加。 そして初のソロ・アルバム”Volare”をフランスの独立系ジャズ・レーベルからリリース。 98年、名門レーベル“Blue Note””ア・プリマ・ヴィスタ”を発表。 01年リリースの第2弾”ステファノ・ディ・バティスタ”で巨匠エルヴィン・ジョーンズが参加。 続いて、第3弾の”Round About Roma”をリリース。 そして、04年にリリースした”パーカーズ・ムード”は、チャーリー・パーカーのオリジナル中心の作品。




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