Sugami 特別独占インタビュー
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Sugami 特別独占インタビュー[Interview
by jun ide]
Early development
●まず、Sugamiさんが、大阪で生まれ育って行く中で、 どんな風に音楽に関わり、どのようにして、シンガーとして 歌う事に目覚めて行ったんでしょうか?
幼い頃私の叔母が保育所の先生をしていて家でピアノの練習をするのですが、その練 習台としてよく歌わされていました。幼稚園でも休み時間はずっとピアノで遊んでい
たので、音に興味があったのだと思います。で幼稚園の七夕の発表会で多くの子供が 鈴やタンバリンしてる中、1人ソリストとして(笑)鉄琴を弾いた事が物凄く快感だっ
たのを覚えてます。中学の時も演奏会などで、木琴を担当して同じ気持ちになってま した。歌う事に目覚めるのは、もっと遅いのですが、小学生の頃姉が学校で習った童
謡を口ずさむと、私が勝手にアレンジしたコーラスを重ねて、はもったりしてました。 今思えば、今やってる事と何一つ変わってないのです(笑)
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●活動を開始した頃、歌う事の他、ピアノとかもレッスン
を受けたりしたんですか?
いいえ、ピアノは小学生の時に半年で辞めてしまいまして(笑)後は勝手に自分で弾 いてるだけなので、そろそろ誰かに習いたいな〜〜とは思ってるのですが。。。
●学生時代にバンド活動とかにかなり熱中しました?
かなりしました。学生の頃はバンドかマージャンという典型的な学生でした。
●Sugamiさんのルーツとなるような、リスペクトする
アーティストなどがいたら教えてください。
最も影響を受けたアーティストとアルバム(曲)などもあれば。
prince,RC succession,wayne shorter等等、、リスペクトする人は多すぎて書き切れま せんが、只音楽を創る事に、さらにのめり込むきっかけとなったのは、Live
in Berlin John Lurie Lounge lizardsのライブドキュメント映画です。興奮し過ぎて2 日間連続で、映画館に足を運びました。新しい目覚めだった気がします。
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1996~/ Terning point コラボレーション活動〜ソロへ
●Sugamiさんがアマチュア時代から、本格的なプロとして
活動するに至った経緯、そしてご自身のターニングポイントに
ついて、お聞かせください。
この辺は実に曖昧で、今も自分がプロなのかアマチュアなのか分からなくなる時があ ります。というのも、やってる事がそんなに変わらないからです。アマチュア時代は
バンドして活動してましたが、作詩、作曲、アレンジも全てやってましたし、結局は 今とあまり変わらないのです。プログラミングやrecording技術が少し進化したくら
いだと思います。常に新しい素晴らしいミュージシャンと出会うという事が、自分に とって、何かしら大切なポイントになってる事は確かです。
●ご自身が活動してゆくなかで、本当に沢山の才能あるアーティスト達と積極的に コラボレーションしてますね。96年、現在ヨーロッパで活躍中の松岡成久とのユニッ
ト「Green Finger」に ボーカリストとして参加しクラブ系インディーズレコードの STYLING RECORDSからミニ・アルバムをリリースした経緯について教えてください。
styling recordsに入った頃、いろんなクラブやバーでR&Bやbluesなどのカバーバン ドをしてたのですが、同じカバーをするにも違うジャンルの人としたい!という希望
を会社の方が聞いて下さって、松岡氏を紹介されました。私の初ボーカルアレンジ且 つ初レコーディング作で、今となっては恥ずかしいですが、松岡氏にはいろいろと勉
強させて頂きました。私が言うべき事ではありませんが、彼は本当に物凄い才能の持 ち主です。
●'99年、同レーベルよりソロとしての1stとなるマキシ・シングル「You've Got a Family」リリースした経緯について教えてください。
その後、我が儘な私は、やっぱり日本語で自分の曲を歌いたい!と言ってほぼ強引に 出させた形になりました。出した途端会社が潰れてしまったのですが(笑)
●そしてA Hundread Birdsのリードボーカリストとして参加するに至った経緯について
A Hundread Birdsとは実は、先ほどの松岡氏とのgreen fingerのアナログ版(try) のリミックスをdj yokuが手掛けた事がスタートとなって結成されたもので、当時は
ロンドン在住のFaseActionのrobin Lee,元News From Street Conectionの吉田とdj yokuの3人でした。このリミックス版は当時イギリスやイタリアのクラブチャートに
も載る程の勢いでして、そのチームがいろいろと変遷を重ね現在のAHBとして形になっ てるのであって、そのままの流れでYOKUさんには今でもお世話になってます。今では
メジャーデビューですから、時代の流れを感じます(笑)
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2005 JULY/ Recent project
/ New release
●今作「mama」は、1stの「wadium」から、約2年間あいての発表ですが、今作で は前作と比べて、音楽的に、精神的にどのように変化したと思いますか?
音楽的にはあまり変わってないと思いますが、精神的な意識が変化したのはあります。 前回よりも、1曲1曲というより、アルバムとしての完結性を重視しました。14曲を
飽きずにノンストップで聞けるものを作りたかった。又、自分にとってのいい音とは、 決して綺麗な、耳障りの良い、クリアな音では無いという事などを再認識し、自分が
家で聞きたいアルバムを創りたいという風な意識になっていきました。
●今回制作プロセスでは、殆どSugamiさんひとりで、周りをシャットアウトして創 りあげたそうですが、レコーディングや創作する過程で一番印象に残った事、また苦労した点など教えて下さい。
物理的な環境で全く1人でやらざるを得なくなっただけで、まず、レコーディング手 法や制作過程は全く前回と同じ事をしています。基本的に歌は自宅録音だし、その他
の音の録音データは家に持ち帰り、protools内で編集するのですが、違いは先程述べ たような意識の問題だけです。sugamiサウンドを1人で創るというより、バンドサウ
ンドを1人で創るという意識を持つように心掛けました。ので、苦労した点は、同じ 空気を同時間に感じられるような温かいサウンドにするという事と、初のシタールの
録音です。石濱氏はインドで多く録音してるのですが、日本で録音すると音がしゃり しゃりして、あまり良くは思っていなかったみたいで、研究しようと彼が向うで録音
したのを聞かせて貰ったのですが、いきなりテープで渡されまして(笑)その時点で 絶対違うやん!!(笑)って突っ込みました。思いっきりこっちはデジタルだって!!
(笑)それ意外にもマイクの特性等いろいろと考えたのですが、最終的にはシタール という民族楽器の特性より、バンドの中の1人の楽器奏者として、何を、どのように
演奏するかという事の方が私の音楽にとっては大事で、他の楽器奏者と全く同じよう に考え扱う事にしました。その時期カレーはなるべく食べるようには心掛けてました
が(笑)印象に残ったのは、ミュージシャン仲間を心から愛おしいと初めて思えた事 です。rico3という曲では編集しながら演奏者1人1人とsexしてる感覚に陥りました。
あれは初体験でした(笑)
●「mama」試聴させていただいて、「parade」「生きる術と真実と人間」「Moon child」と、すごく好きになった曲がありますが、その中でも、Sugamiさんの一番思
い入れの強い曲について、お聞かせください。
1曲に絞るのは難しいですが、「生きる術と真実と人間」です。一度出来上がった後 に、またミックスを1からやり直して、本当にぎりぎり迄粘りました。エンジニアの
林氏(from silence audio recording )が居なければ、この世にこの曲を送り出す 事はなかったでしょう。彼は素晴らしく、やばい人間です。
●今作ではBack to the Rootsといった感じで、ご自身の原点に帰れたと感想を おっしゃってましたが、このアルバムを通して何を一番伝えたかったのでしょうか?
未完成という曲の歌詞にもありますが、要は、(気をてらっても無駄さ、すぐにばれ てしまう)という事です。私が最初に音楽から受けたものを、自分の体を通し、只音
楽に還すという事をしただけかも知れません。私なりのブルースという事になります。
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●約10年間以上の活動を通して産まれた、Sugamiさん自身の作品の中で
一番大好きな曲についてお聞かせください。
わ〜難しい。。実は未だ発表していない新曲です(笑)
●Sugamiさん自身がシンガーとして、何かを表現したいと切実に 思う時、どんな風にインスパイアされて新しい曲を創作するのでしょうか?
私はピアノの前に座ると意味も無く大体2,3曲は創ったりします。自転車を乗りな がら、clubやbarで飲みながら、空を見ながら、どこででも頭の中で作ったりします。
。それを記録に留めようという気もあまりなく、そのまま忘れる事も多々あります。 忘れなかったのが、今迄のアルバムに入ってる曲になるのかもしれません。実際何か
を切実に表現したいとあまり思った事はないです。なのに、嬉しい事や悲しい事やい ろんな事が自分や、周りの世界におきる度、詩や曲でしか表現しきれない自分に、自
分の存在の悲しさを感じます。
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●How does music make U feel?
例えば日常生活のなかで、部屋でゆっくりと音楽を聞く時、ライブで歌う時、 インスピレーションを受けて、新しい曲が産まれる時、音楽はSugamiさんにとって、
どんな気持ちにさせますか?
音楽は不思議です。実際にお会いした事も無いアーティストの作品が、自分の一番親 しい人の言葉よりも効き目があったりするから驚きです。新しい曲が産まれた時、私
は子供を産んだ事はないですが、この子を産んで良かった!のに近いものを感じます。
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●今後のライヴ活動、イベント予定などがあれば、教えてください。
*ご自身の来年の目標など
弾き語りライブもしながら、今年から叉バンドを復活させようと思ってます。ライブ 活動等、HPのsugami.netの方に随時更新していきますので、皆さんチェックしてみて
下さい。来年の私自身の目標は、もっと人に甘える!!です。
●ファンの方にメッセージをどうぞ。
全ての事はとてもシンプルです。これからもsugamiを応援してくれると嬉しいです! そして皆さんが明日も幸せに暮らせますように、心から願います。
7/27/2005
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Sugami
's Discography
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Sugami(スガミ) PROFILE
ジャンルを超えた音楽性と鋭く表現された歌詞で独自の音楽世界を創り続けるシンガーソングライター。作詩、作曲のみならず、アレンジ、プログラミングまで手掛ける。96年現在ヨーロッパで活躍中のDJ松岡成久とのユニット(Green
finger)にボーカリストとして参加し、クラブ系インディーズレーベルstyling recordsからミニアルバムをリリース。リミックス版はロンドン、イタリアのクラブにチャートインする等、話題になる。97年よりソロとしてオリジナル曲を中心に活動を開始すし、99年同レーベルからマキシシングル(You've
got a family)、2000年にuphill recordsよりミニアルバム(Candy)をリリース。2003年sugami自身のレーベルsteppin'stoneを立ち上げ、アルバム(wadium)を発表、2005年最新アルバムmamaをリリースし、弾き語りのライブを中心に活動している。またここ数年はD.J.YOKU主催のハウス・ミュージック・オーケストラAHB(A
HUNDRED BIRDS)のフーチャリングボーカル(アルバムfly from the treeでは1曲共作)としての参加等、ジャンルや形態を超えた活動を展開する。大阪出身。sugami.net
>>> http://www.sugami.net/
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[取材協力:Sugami,
Interviewed jun ide]
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