ジャズ 新譜 レビュー
Jazz 007
Artist name:ゲイリー・ベルサーチ
Album title:「冬のソナタ」
release:2004/8/17
Label: M&I


真夏の強い陽射しのなか冷たい「かき氷」を食べているような感触のアルバム
だ。G.ベルサーチのピアノ・トリオがポピュラー曲を中心にクールな演奏を
展開している。「冬のソナタ」「酒とバラの日々」「マイ・ロマンス」はじめ
11曲はどれも心に響く。暑気払いにはピッタリのムードがいっぱい! 音も
マイルドに仕上がっている。気泡がキラキラ舞い上がるビールを眺めて聴こう。
[Text by Shou Nagasawa]
Artist name: The Great Jazz Trio
Album title: 「コラボラーション」
release: 2004/8/18
Label: Eighty-Eights
偉大なドラマーと日本中が認めるあのエルヴィン・ジョーンズが亡くなった。
これが最後のレコーディングとなった。ハンク・ジョーンズ(p)リチャード
デーヴィス(drs)とのトリオでスタンダード曲を演奏している。何故か
H.ジョーンズのピアノ・タッチは何時もと違う。重たい感じで弾いている。
別れのコラボレーションとなったアルバムだが神さまだけが知っていた。
[Text by Shou Nagasawa]
Artist name: エリック・アレキサンダー
Album title: 「ジェントル・バラッズ」
release: 2004/8/21
Label: ヴィーナス
ジャズ・ファンなら当代随一のテナーサックス・プレーヤーこそエリック・
アレキサンダーであることを知っている。速い曲の演奏に抜群のテクニック
を聴くことができるが、実はスローなバラッズにこそ彼のセンスが滲み出る。
とにかく音色が最高!どう最高かって・・・ ホーンを響かせる強弱感がた
まらない。一度聴いたら虜になることまちがいない。
[Text by Shou Nagasawa]
Artist name: ボブ・キンドレッド
Alubum title: 「Blue Moon」
release: 2004/7/22
Label: ヴィーナス
昔のジャズメンには場末の哀愁があった。出てくる音にもホロリとさせられた。
そんなミュージシァンはもういないと思っていたが、なんとまだ探せばいるの
だ。テナーサックスを寂しく吹く男こそボブ・キンドレッドだ。ヨーロッパの
軟弱なジャズまがいの音楽よ、もうさようなら!彼のテナーサックスからは忘
れかけたアメリカ本場のジャズの香り、ジャック・ダニエルのような煙った味
わいが立ち込める。聴く人をたちまち虜にしてしまう。 
[Text by Shou Nagasawa]
Artist name: マルコ・デットー
Album title: 「フォーリング・イン・ジャズ・ウイズ・ラブ」
release: 国内販売7月
Label: Lush Tales(輸入CD)
日頃ケチばかりつけていたヨーロッパ・ジャズにこんな本格ジャズがあったの
でびっくり!広いヨーロッパのなかでもイタリーには注目です。マルコ・デッ
トーのピアノトリオは演奏も良いが音がものすごい迫力・・・小型のスピーカ
ーでも音が弾ける。とにかく演奏がリズミカルで思わず身体が揺れてしまう。
アルバム・タイトルも実に洒落ているではありませんか。
[Text by Shou Nagasawa]
Artist name: ドン・フリードマン
Album title: 「TIMELESS」
release: 2004/05/17
Label: Eighty-Eight's (Village Records)
歳と共に益々円熟味が増した孤高のピアニストが異色のサイドメンと作ったア
ルバムを聴こう!ジョン・パティトティッチのベースはパワフルでありドラム
スのオマー・ハキムもリズムを故意にかずらして演奏に色彩感を加えている。
スタンダード曲を集めたアルバムだがサイドメンの凝ったリズムが実にフレッ
シュな印象を与えてくれる。ハッと耳をそばだてる生ナマしい音も随所に。 
[Text by Shou Nagasawa]
Artist name: ジェフ・ハミルトン
Album title: 「the best things happen...」
release: 2004/03/29
Label: Azica(輸入CD)
スインギーなドラマーとして人気のジェフ・ハミルトンが新しいトリオを結成
しニューアルバムを出した。共演していたベースの巨匠レイ・ブラウンが亡く
なってから新人発掘を続け今回のトリオ・デビュー・アルバムとなった。ドラ
ムの音に負けないパワフルなベースと骨格たくましいピアノの音量がグングン
迫ってくる。ジャズに不可欠な音力と音質ともに優れた出来栄えで感激した。
[Text by Shou Nagasawa]
Artist name: ピート・マリンヴェルニ
Album title: 「the Tempest」
relerae:2004/05/07
Label: レザヴォァ(輸入盤)
この数年で最も活躍しているピアニストといえばビル・チャーラップ、デビッ
ド・ヘイゼルタイン、エリック・リードそしてピート・マリンヴェルニだ。彼の新ア
ルバムは相変わらずセンスに溢れたメロディとアドリブがいっぱいだ。スタンダー
ド曲を集めた中でも「FROM THIS MOMENT ON」はノリとスピード感が抜群でバッ
クのリズムとも三位一体の出来栄えで聴き応えも最高の演奏であった。

[Text by Shou Nagasawa]
Artist name: ロマンティック・ジャズ・トリオ
Album title: 「甘き調べ」
release: 2004/4/21
Label: ヴィーナス
ジャズを聴くのに一番ぴったりな夕まぐれにピッタリなジャズ・アルバムが出
た。レィジーな演奏が聴く人に筋肉弛緩をもたらしてくれる。ロマンティック
・ジャズ・トリオの名前の通り全曲をロマンティックな雰囲気で演奏する。世
間の雑事を忘れてロマン溢れる妄想にふけるのもいいではないか。そんな世界
に連れて行ってくれる。ジャズの「ノリ」「エクスタシー」もあり音も最高!
[Text by Shou Nagasawa]

[PR]CD試聴に使ったオーディオ・システム「タイムドメイン」の紹介

タイムドメインが完成した世界初の新しいオーディ・システム「Yoshii9」と「ミニ」モデルなら、レコードに録音されている全ての音、音符ひとつの響きは勿論、演奏者の気配まで残さず聴くことができます。「こんな音まで入っていた!」と驚く購入使用者の感激ぶりを、どうすればお伝えできるでしょうか。

Q.・タイムドメインはどんな会社ですか?
A・奈良県生駒市高山町にあります。
「レコード音楽を自然に聴けるスピーカーやアンプなどを開発、設計している
 超感覚人間の集まりです」

Q・どんな製品を作っているのですか?
A・「Yoshii9」というオーディオ・システムで、高さ1メートルのパイプ型スピーカー2本と直径約13cm亀型のアンプから構成されています。
 「ミニ」モデルは、卓上用卵型のアンプ内蔵スピーカーです。

Q・どんな特長がありますか?
A・音楽鑑賞で最も大切な条件、「音が自然」「長時間聴いて疲れない」「楽しい」音に溢れています。

製品外観や購入方法など詳しくはホームページwww.timedomain.co.jp/
をご覧下さい。

長澤 祥 自己紹介

1936年東京生まれ。1960年から1982年までオーディオ・メーカー勤務。
1983年から1998年まで日本オーディオ協会事務局長、オーディオ・フェアの開催やCD制作を手がける。その間ジャズ月刊誌「スイングジャーナル」で17年録音評担当。1999年からタイムドメイン・オーディオ製品開発に参画。現在オーディオ情報やジャズレコードの紹介記事など執筆中。

現在PCM音楽放送ミュージック・バード チャンネル・セレクト「ジャズ・チャンネル8」で 毎週土曜日4時ー6時「PCMジャズ喫茶」で寺島靖国さん、岩浪洋三さんと出演中 番組紹介はwww.tfm.co.jp/MBへ


寺島靖国さんの店「メグ」のライブ・スケジュール紹介
www. meg-jazz.com

[情報提供: 長澤 祥]

 

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