Ananda Project exclusive interview アナンダプロジェクト 特別 独占インタビュー

【特集】アナンダプロジェクト/Chris Brann 特別 独占インタビュー
[Interview & Text by Jun Ide]

●NEW RELEASE "Morning light"について

今作を何かにインスパイアされ制作するにあたっては、すごく沢山の変化に富んだものからがあった。 もちろんハウスミュージックは、一環してすごくフォーカスされたものであり、 楽曲にとって、骨組みのようなもの。それらはデコレーションのような、 ジャズ、アンビエント・シネマティックミュージック、ピアノコンポジション、もちろんアフリカンミュージック、ブラジリアンミュージックとか、沢山違ったフュージョンソースからきたもの。

●インスピレーション

いつもアルバムにはコンセプトがあると思いたいんだけど、現実には 特にコンセプトとかなくて・・・自分が目指しているものは、ただ 可能な限り最高の良質な音楽を創り出す事に集中しているだけなんだ。 もし考え過ぎて、何を言おうとしているのか?何をやろうとするかとか、 証明しようとか、そんな風になってしまうより、結果的に、この音楽は 良いか?良く無いか?に帰すると思う。

●今作の新たな試み

前作のアルバムでは、自分自身を積極的にプルーフする為に今作と比べて よりクラブミュージック的で、ダンサブルな仕上がりだったと思う。 自分自身のやり方の範疇でね。もしかしたら他の人が考える クラブミュージックと少し違うのかも知れないけど。 しかし、モーニングライトは、より音楽自体を取り上げて、 音楽をクラフトしよう・・みたいな感じで音楽を構築していったんだ。



●今作の制作プロセスについて

通常はすばやく楽曲制作するんだけど・・・
モーニングライトの中で、いくつかのトラックを制作するのに1年以上 かけた作品もある。自分の創る曲の要素の中に、強烈に印象的な事とか、 即興的な事とかを包有したいんだけど・・・そこにあるトラックを聞かせて、 感じるものがあるか?そしてその要素をキャプチャーしてレコーディング プロセスへ持って行ったり・・・ モーニングライトの中の曲で長期的にとりかかったものは、本当に 沢山のプロセスやエボリューションを経て、違うレイヤー、テキスチャーを ミックスして重ねに重ねて、皆でディスカッションした上で、漸く仕上がったものもあった。 しかし、あまり考えすぎたプロセスをしてしまうと、当初自分で沸いた斬新だった インスピレーションの根源が削がれてしまう事になりかねないから、すごく危険な手法だけど、それと同時にすごく美しいトラックに仕上がって行く事にもなるんだ。

●次作へのステップ

単にひとつの事柄からもうひとつへと移行するんじゃなくて、一貫した流れの上に 次作を創って行きたい。でも時々僕自身、一つのアルバムに沢山違った要素の曲を詰め込み過ぎてしまう時があるから、次回からはもう少し絞りこんだものにしたいと思う。

●アナンダプロジェクトの原点

当時アナンダプロジェクトに関しては、特に深いコンセプトとかはなくて、 自然に起った感じだった。ただ自分自身がアトランタに拠点をおいている 事自体、自分にとってすごく奇妙な事で、アナンダプロジェクトの中で 聞かれるような、クラブミュージック的要素を持って、少年時代大きな 影響を受けたわけでもなかった。 それらの要素はアトランタからではなかったし・・・でも、アトランタで生活していて少なからず影響された音楽と言えば、 R&B、ソウル的なものだったのかもしれない。
でも地域に限定せずに、世界的な視点で語るならば、色々とあった。 当時、良く聞いたのが、クラフトワークや、沢山のイングリッシュ テクノだった。アイザック・ヘイズ、フェラ・クティも好きだった。 それと同時期に、セックス・ピストルズ、クラッシュとかも、とにかく 色々な種類の音楽に触れた。

●少年時代に影響を受けたアーティストについて

真実を話すと、<ポリス>の<Reggatta de Blanc>か、 <Zenyatta Mondatta>だった。特にその彼らの作品の中で 聞き入ったのが、独特のリズムや、ベースラインを中心に感心があった。 そこからインスピレーションを受けたものがひとつになり、 自分の音楽を創って行こうと決心したんだ。 たしか自分が11才の頃だったと思う。 ただ問題だったのは、自分の周りに誰も楽器を弾ける友達が居なかった事。 だから自分でキーボードや、ドラムマシーンを買ったりして、 その辺からクラフトワークとかも聞き出したりした。 好きな曲を、色々な音楽と組み合わせたりして遊んでた。 自分はミュージシャン達と一緒に音楽を創って行きたいと 思っていたけど、エレクトロニック楽器が発展して来た事も あって、凄く容易に音楽制作へ取りかかる事が出来た。 今でも、両方を組み合わせて楽曲を創るスタイルは変わっていない。

●テクノ寄りな、過去のバックグラウンドから、
リラックス感のある現在のスタイルへと変化した経緯〜

真実を言うならば、自分が少年時代から馴染んできたテクノに 共通している点は、音楽そのものがリッチで、美しい旋律があって、 例えば、デリックメイとかの、<ストリングス・オブ・ライフ>、 ケニー・ラーキンとか、多くのデトロイトスタイルの音楽を聞いた。もちろん ミスター・フィンガースとか。それとエレクトロニック・ミュージックには、 すごくディープでリッチなコード進行とか、それらの要素がすごく 関わりが深いんだ。

●クリエイティブセッションについて

殆どの場合、ローズを使っている。
プリ・フェンダーのをね。ローズ自体にあるセッティングを調整しながら、自分で気に入った独特のリッチな音を創っていく。 そして適当な所で、Macのキューベースソフトなんかを使用して、アレンジに入る。 スピーカーはダイナオーディオを使ってる。一番大好きなスピーカーなんだ。 すごくフルな感じでいい。トレモロをかけた時のリッチなバイヴレーションサウンドは最高だよ。 基本的にはMacベースだけど、リーズンとか良く使っている。 最近はウインドーズのサウンドソフトとかいじりだした。 Macにないもので結構面白いソフトベースのシンセが沢山あるからね。 例えばアトモスフィアーとか、いいね。 トラックを創る初期の段階では、ローズで奏でるコードを基盤に、あらゆる素材 テクニックを利用して、とにかく良いグルーヴを創ってゆく。<リサイクル>を使って、素材を細かく割って、ループを創ったり、あとコンビネーションでタップドラムで裏打ち入れたり、どんな手法を組み合わせて、とにかく良い音に仕上げてゆく。 入り込んでいって、フリクエンシーのアレンジとかして、High〜Lowまで調整したりする。

●通常、制作するにあたって、夜型ですか?それとも朝型ですか?

以前は、夜更かしする程、プロダクションをしていたんだけど、 ある時を境に、レイトナイトの習慣をやめにして、朝早起きするように して、スタジオに行くようになった。ちょっと平均的なアーティストと くらべると変だけど、、生活スタイルが変化した事もあって、 モーニングライトを制作するキッカケにもなったみたい。

●次ぎのプロジェクト予定について

次ぎのプロジェクト予定は、アトランタへ帰ったら直ぐに取りかからなくては いけないのがいくつかあって、その中のひとつのプロジェクトネーム <コンパニオン>ていうのがあって、どちらかというとダウンテンポを 中心に集めた作品。スローテンポで、チルアウトで、ハウスミュージックではない。それぞれのピースはシネマティックな雰囲気を持っていて・・・ 今、もうすぐ終わりそうな所。ストリングスとか沢山入ってて、オーケストラ的 雰囲気もある。予定では今年の終わりにヨーロピアンレーベルからリリースする予定でいる。まだその中のトラックは構想中のものもある。 シネマティックと言っても、コンセプトアルバムとか、 何かの映画のサウンドトラックとかじゃなくて、これはズバリ <インプレッショニズム>と言った方がいいと思う。暗がりの中に何か ヴィジュアルが浮かんでくるような、そんなアルバムになると思う。

●How does music make U feel?

もし、ミュージック自体が良いもの、感じられるものなら、自分は気持ちよくなれる。自分が創って来た音楽の中で、自分自身に感じるものがなければ、 全て捨ててしまう。自分は音楽自体にエネルギーを感じ、アップリフティングな 気持ちになって、その音楽を一気に完成させたり・・・ 他の人にも聞いてもらって、反応みたり、とにかく<Resonat(共鳴)>できるものがなきゃ ダメなんだ。 もしその音楽が自分の心を揺さぶるものがなければ、その他大勢の人々の心を動かせるわけないから、すぐにトラッシュ缶のなかに放りこんでしまう。(笑)

 

[取材協力:Kingstreet sounds/cutting edge、interview & text by Jun Ide]

Chris Brann

アトランタベースのプロデューサー/コンポーザ−/リミキサーChris Brannは、間 違い無く現在のダンスミュージックアーティストの中で最も多くの作品を産み出し、 多方面に渡って活躍しているアーティストの中の一人と言って過言では無いだろう。 Wamdue Kids, Wamdue Project, Ananda Project, P'taah、そして彼の名義のプロジ ェクトまで、そのどれもが多大な評価を得てきた。(2000年にはWamdue Projectとし てリリースした"King of My Castle"が全世界で200万枚のセールスを記録) 彼のア ブストラクトかつクラシックなアプローチは音の持つ無限の可能性を感じさせてくれ る。
Everything But The Girl, Susan Baca, KD Lang, Vivian Green, Mondo Grosso,Snooze, Bebel Gilberto, Thomas Newman, Boney James/Rick Braun, Tweaker feat. David Sylvianといったアーティストの楽曲を斬新にリコンストラク トした後、プロダクション/リミックスの依頼が殺到。しかし、彼自身はスターとし て表に出る事を望んではいなく、才能のある人々とのコラボレーションによって音楽 を発表したいだけなのだ。詳細>>

[取材協力:Kingstreet sounds/cutting edge、interview & text by Jun Ide]

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